酒と健康

「日本酒は善玉コレステロールを増やす」って聞きましたが?

渡辺孝 渡辺孝(わたなべたかし)さん
1926年、東京都出身
(財)老年病研究所所長


●心臓の動脈硬化は、血清総コレステロールが高くなると促進されます。 ところで、総コレステロールにはいわゆる善玉コレステロール(HDLコレステロール)と悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の2種類があります。 このうち、善玉コレステロールには、血管や組織に溜まったコレステロールを肝臓に逆輪送して処理するという働きがあります。 つまり、総コレステロールが高くても、善玉のほうが多ければ動脈硬化になりにくい、ということです。

●そしてご質間のように、適量のお酒を飲むと、この善玉コレステロールが増えるという効果が現われます。 心筋梗塞の主な発生原因は、高血圧と高コレステロール血症で、お酒は悪影響しないというのが現在の常識です。 むしろ、ふだんからお酒を飲んでいる人のほうが心筋梗塞にかかりにくい、というデータが多数あります。 血圧との関係なら、お酒よりはむしろ塩分の取りすぎと肥満に気をつけましょう。

■飲酒と善玉コレステロールの関係 飲酒と善玉コレステロールの関係

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